「営業が売らないから」
「マーケティング部がつくったリストが悪いから」
「開発部がつくった商品が悪いから」
「上司がダメだから」
「部下の能力が不足しているから」
「社長が決めたことだから」
色々な企業でよく飛び交う言い訳です。人はやっぱり、上手くいかないことがあった時、誰かのせいや何かのせいにしたくなります。それ自体は、特別なことではありません。人の心理として、普通のことです。
部署間で責任を押し付け合う「大企業病」
「うちはしっかりやってる。〇〇部が悪い」といった感じで、部署間で責任を押し付け合う問題は、どの会社でも珍しくない光景です。この光景は、一般的に「大企業病」と呼ばれています。名前は大企業病ですが、中小企業でもベンチャー企業でも起きます。
部署間でなくても、担当者間でも同様です。上司と部下間でも起きます。きっと誰でも「あの部署(あの人)が悪い」と、思ったことはありますよね。全くそういった考えがよぎったことがない人の方が珍しいのではないかと思います。
困難を乗り越えていくには、自分の領域を超えていく必要がある
上手くいかないことがあり、その原因が直接的に自分の担当エリアの仕事でなくても、自分にできることがないか考えてみることは組織にとって、とても価値ある配慮です。
関係する全員がそう思えたとき、難局を乗り越えらえる可能性は大きくアップします。
と、こう書くのはとても簡単ですが、実践はとても難しいです。
「自責」と「他責」を知る
「自責」とは、物事の結果が、自分に責任があると考えること。一方の「他責」とは、物事の結果が、他人に責任があると考えること。
厳しい会社では、「自責」をとても大切にし、従業員にその意識を叩き込みます。けれども、大体の結果の原因には、自分のせい、他人のせい、両方があります。100%どちらかというパターンは、そう多くないです。
「自責」を大事にすることで、その人の成長は大きく加速しますし、組織への貢献度も高くなります。けれども、そのプレッシャーに負けて、心身の健康を破壊してしまう場合がありますので、注意が必要です。
おすすめは、原則を以下のように考える方法です。
自分の責任が50%、自分ではどうにもならない他人の責任が50%だと、原則を設定しておく方法です。
特に、ふと「他人が悪い」と考えてしまったとき、「いやいや、自分の行動によっては結果が変わることもある」と考えられると、組織にとって前向きな展開が生まれるかもしれません。一方で「自分のせい」だと、ネガティブに陥った場合は「半分は他人のせい、もう半分は頑張ろう」と心のバランスを取る形が良いかと思います。
色々な物事の結果と向き合ったとき、「50%は自分の責任」と思うことはできますか?
関係するみんながそう思えたとき、良い組織になれそうですね!